パーフェ☆ラ5章のオマケ Steal
(Steal・スティール)・・・バスケ用語で、ディフェンス(守り)側の選手がオフェンス(攻撃)側の選手からボールを奪う行為のこと。攻撃権が移ります。
このお話はR15とさせていただきます。15歳未満の方、性的表現に嫌悪感を感じる方は閲覧をご遠慮下さい。


「き、今日はあたしが攻めるからっっっ!!!」

******

今日はお母さんがいない日。
単身赴任しているお父さんのところに朝から行っていて、帰ってくるのは明日の夕方ってことになってる。
だから、ウチにいるのはあたし1人・・・・・

のハズなんだけど・・・

「え、と・・・ メグ、なんか飲む?」
「別に。喉乾いてないし」
「あ、そう・・・」

って、なぜかメグがいる。
や・・・ なぜか、っていうのは・・・ 分かってる。

「名残惜しいだろうけど、続きは帰ってからってことで」

・・・・・・だからなんだよね。

実はつい先日の修学旅行まで、あたしたちはちょっとしたカン違いから気まずい状態が続いていた。
まぁ、結局は修旅中に仲直りすることが出来たんだけど。
で、その仲直りしたときに、なんていうか・・・ メグと・・・・・
・・・エロい展開になりそうになってしまった。
でも寸前のところで、タイミングよくかかってきた涼からの電話で事なきを得た。
そのときメグが、
「名残惜しいだろうけど、続きは帰ってからってことで」
って言ったんだよね・・・
で、お母さんがいない今日、その続きってことになっちゃって・・・・・

ど、どうしよう・・・

そんなことを考えながら、メグが座るソファの後ろでいつまでもウロウロしていたら、
「・・・なにそんなとこに突っ立ってんの? 座れば?」
「えっ!? う、うん・・・」
メグが振り返ってあたしを呼んだ。
ドキドキしたままメグの隣に座る。 座った途端、メグがあたしの肩に腕を回してそのまま唇を寄せてきた。
「・・・ん」
甘いメグの唇が、あたしに媚薬を注ぎ込む。
何度も唇を合わせたあと、メグの唇があたしの首筋に落ちて来て・・・
う・・・・・ッ
うわうわうわうわ―――ッ!!
途端に鼓動が早くなり、緊張で身体が固まる。
ダメだ・・・ 何回しても慣れない・・・
メグとは夏休み前くらいから何回か・・・エ、エッチしてる。
けど・・・・・ いまだに緊張しているあたし・・・
――― 一体いつになったら、慣れるもんなのかな・・・
って、緊張してるのははじめのうちだけで、結局そのうちメグの動きに翻弄されて、なんだかよく分からなくなっちゃうんだけど・・・・・
そんなことを考えながらメグの動きに身を硬くしていたら、メグが小さく笑った。
「もしかして・・・ まだキンチョーしてんの?」
まるであたしの心を読まれたようで焦ってしまった。
「ッ!? しっ、してないよっ! キンチョーなんかっ!!」
あたしがそう否定しても、
「別にムキんなんなくていーよ。 つか、そっちの方が燃えるし?」
とやっぱり笑っているメグ。
それが勝者の顔に見えて・・・
あたしがドキドキして焦りまくりなのに対して、いつでも憎たらしいくらいに余裕のメグ。
――――――くやしい。
なんか、いつもメグに負けてる気がする・・・
ダメだ! このままじゃ!!
このままいったら、ずーっとメグに主導権握られっぱなしになっちゃう!!
「〜〜〜ちょ、ちょっと待って―――っ!!」
あたしの胸元に唇を寄せようとしていたメグの顔を、思い切り押し返す。
「はっ!?」
一瞬戸惑った顔をしたあと、その顔に不満の色を宿すメグ。
「・・・・・・なんだよ?」
「や・・・ あの・・・」
このまま主導権を握られるのは悔しい!って思いで、とっさにメグのこと押し返しちゃったけど・・・ そのメグの不機嫌そうな顔に思わず怯む。
・・・けどっ! 頑張れ、あたしっ!!
「なんだよ?」
不機嫌な顔のまま、メグが再び問いかけてくる。 あたしは勇気を出して、
「いっ、いっつもメグばっかりズルイと思うっ!」
「・・・は?」
さらにメグが眉を寄せる。「何?」
「いっつもメグばっかり、やりたいようにやってるじゃんっ!?」
「やりたいようにヤルって・・・ッ」
あたしのセリフを繰り返して、メグが絶句する。
「いつもいつもあたしのこと振り回してさ・・・ あたしがいっぱいいっぱいなのにメグは余裕で・・・ そんなとこもやだっ!」
「・・・・・じゃ、どーしたいの?」
メグが首を傾げる。

―――どうしたいの・・・って・・・
え〜、と・・・ それは・・・・・ え?

・・・・・どーしたいの? あたし・・・

******

「い・・・ 行くよ?」
「どーぞ?」
あたしはソファに座ったままのメグの前に立った。 ドキドキしながらメグのシャツのボタンに指をかける。
ヒトのだからなのか、それともやっぱり緊張しているからなのか・・・ 思った以上に手間取ってしまった。
「・・・手伝おっか?」
「け、ケッコーですっ!!」
メグのセリフに微かに笑いが含まれているような気がして、慌てて断る。
緊張しながらなんとか外し終えたシャツの合わせをそっと開いた。
・・・・・メグのキレイな肌が現れる。
いつも思うんだけど・・・・・
・・・・・男の子の肌って、みんなこんなにキレイなのかな? もっと毛むくじゃらなイメージ持ってたけど・・・
メグってツルツルだよね、肌・・・
よーっく見ないと産毛も確認できない、みたいな・・・
「・・・・・何やってんの?」
あたしがいつまでもメグの肌に見惚れていたら、頭上からメグの声が降ってきた。
「えっ!?」
「今日はお前がオフェンスなんだろ? ・・・さっさとしないとスティールしちゃうぞ?」
「ス、スティール・・・って?」
「攻撃権が移ること」
とメグがあたしのシャツの裾から手を差し入れようとする。
「だっ、ダメっ!!」
慌ててその手を押さえる。
「んじゃ、早くして?」
メグが口の端を持ち上げるようにして笑う。
「わ、分かってるよ!」
と言いつつ・・・
・・・・・・ど、どうしよう・・・
なんて焦ってるあたし・・・
いつもメグに主導権握られて悔しいからって、とっさに、
「今日はあたしが攻めるから!」
なんて言っちゃったけど・・・・・
どうやればいいの――――――っ!?
「まだ?」
「い、今するよっ!」
と、とりあえず、キス・・・だよね。 いつもメグだってあたしにそうしてるし・・・・・
メグの肩に手をかけ、顔を近づける。
「・・・キス、するね?」
「いーよ」
メグが目を閉じる。
長いまつ毛がやっぱりキレイで・・・・ また見惚れる。
そのままそっとメグの唇に自分のそれを当てた。 しばらくそうして唇を離す。
メグを見下ろしたら、メグも黙ってあたしを見上げていた。
その目が、
「で? どーすんの?」
って言っているみたいで・・・・・ 余計に焦る。
こ、こんなキスじゃダメなのかな・・・
また慌ててメグにキスをする。
今度はちょっとだけメグの唇を食んでみた。 メグも微かに同じように返してくれた。
けど、それ以上のことはしてこない。
いつもだったら、すぐ蕩けるような媚薬を注ぎ込んでくるのに・・・
やっぱりあたしからしないとダメなのかな・・・
って、そうに決まってるよね。 あんな宣言しちゃったんだし・・・
あたし・・・ なんであんなこと言っちゃったのかな・・・
と一瞬後悔しかけて、
ううんっ! このまま主導権握られちゃうのはヤダって、そう思ったのはあたしでしょっ!? ここで取り返さなかったら、ずっとこのままだよっ!?
と自分に言い聞かせる。
しばらく唇にキスをしたあと、その唇を首筋に移してみた。
そのまま首筋や鎖骨の辺りに口付けていたら、
「・・・シャツ脱がせて」
とメグが。
「えっ!? ・・・う、うん」
ボタンを外したままだったシャツをメグから取り去る。
ソフトな顔に合う、ソフトな身体のライン。
でも、バスケやってて適度に筋肉もついているから、ちゃんと男っぽさもある。
・・・・・ホントにパーフェクトなメグの身体・・・・
「・・・真由?」
「い、今っ! 今やるからっ!!」
・・・うっかりまたメグの身体に見惚れてしまった。
えと・・・ と、とりあえず触ろう!
と、テキトーにメグの身体に触ってみたら、
「ぶはっ!」
「・・・え?」
急にメグが吹き出した。
ど、どーしたの・・・? もしかして・・・ 気持ち良過ぎた・・・とか?
なんて思っていたら、
「ちょ・・・ やめて」
とメグがあたしの手を押さえてきた。
「え? なんで? ・・・もしかして、気持ち良くない?」
「良くない。 つか、くすぐったい」
「くすぐ・・・っ?」
くすぐったい? ・・・それだけっ!?
メグは笑いながら、
「お前、下手」
「〜〜〜ど、どーせ下手だよっ! っていうか、男の人の身体なんて分かんないもんっ! どこが・・・気持ちいいとか?」
あたしが言い訳がましくそんなことを言ったら、
「そんなの、女と一緒だよ」
「え?」
「オレがお前にしてるみたいにやってみ?」
「えぇっ!?」
メグのセリフに、また胸がドキドキしてくる。
メ、メグがあたしにするみたいに・・・?
・・・・って・・・
「―――・・・」
一瞬想像・・・
・・・・・男の人でも・・・ 胸って気持ちいいのかな?
こんな筋肉だけのところ触っても、気持ちいいとは思えない気もするけど・・・
でもとりあえず、メグがするようにあたしもメグの胸にそっと指を這わせてみた。
そうやって何度もメグの胸の先辺りを撫でていたら、
「―――・・・ッ!」
「ん?」
そのメグの肌が微かに震えたような気がしてメグを見上げた。
メグがあたしを見下ろしている。
ちょっと潤んだ目を微かに細めて、あたしを見下ろしている。
その瞳にあたしの鼓動が早くなる。
「・・・・・気持ち、いい?」
ドキドキしながらそう聞いた。
メグはイエスともノーとも言わずに、
「・・・・・そこにキスして」
「え?」
「舐めて」
「はっ!?」
な、舐める・・・・・っ!?
そりゃ・・・ 確かにメグもあたしにそうしてくるけど・・・
な、なんか・・・・・ 相当恥ずかしいんですけど・・・・・?
けど、言われたとおりに、そこ・・・メグの胸の先を舐めてみる。
「―――・・・ッ!」
なんか・・・ 子犬か子猫にでもなった気分。
お母さんのミルクを飲むのってこういう気分なのかな?
「―――・・・は・・・」
っていうか、男の人って母乳が出たりするわけじゃないんだから、胸っていらないよね?
何のためについてるんだろう・・・・・?
そんなことを考えながらメグの胸を舐めていたら、
「・・・・・ん?」
はじめは柔らかかったメグの胸の先が・・・・・
か、固くなってる――――――ッ!?
「メ、メグ・・・?」
驚いてメグを見上げる。
「・・・・・何?」
「や・・・ 何って・・・」
なんて聞いたらいいのか分からなくて、思わず視線をメグの胸に戻す。
「・・・・・女と同じだって言ったじゃん」
「え・・・」
またメグを見上げた。
「お前だって立つだろ。 感じると」
「立・・・っ!?」
思わず絶句してしまった。
そ、それはそーだけど・・・
・・・でも、メグが・・・・ あの、パーフェクトなメグが、あたしなんかと同じ反応するとはとても思えなくて・・・
「・・・・・じゃ、気持ちいいってこと?」
思わず確認してしまった。
あたしがそう聞いたら、メグはちょっと怒ったような、恥ずかしいような・・・そんな顔をして、
「・・・・・そーゆーこと聞いてんじゃねーよ」
と微かに赤くなった顔を背けてしまった。
え・・・ もしかして、メグ・・・・・
テレてる――――――ッ!?
あのパーフェクトなメグが・・・・・?
しかもしかも、あたしがしたことで・・・ 気持ちよくなってくれてる―――ッ!!
そう思ったらなんだか嬉しくなってきて、あたしはまたメグの胸に唇を戻した。
「―――んッ」
またメグの肌が震えた・・・気がする。 けど、そのままメグの胸にキスを続ける。
「・・・は・・・」
微かに漏れるメグの溜息が聞こえる。
やっぱり、メグも気持ちいいんだ・・・
そう思ったら、なんだか・・・ あたしの身体まで熱くなってきた。
メグのしなやかな腕があたしの背中をなでる。
「ま、ゆ・・・」
って、ときどき掠れた声であたしを呼ぶ。
唇を離さずに視線だけメグに向けたら、潤んだメグの瞳とぶつかった。
ぎ・・・
ぎゃ――――――ッ!!
な、なにっ!? この気分・・・
なんか、ものすごくイケナイことしてる気分・・・
でも、すごくイケナイことしてる気分なのに・・・ もっとしたいっ!!
調子に乗って、今度は・・・ それをちょっと食んでみる。
「んっ」
あたしの背中をなでていたメグの指先に、微かに力が入ったのが分かった。
―――メグって・・・ 右の胸の方が感じるんだ?
なんてことを考えながら、しばらくそんなことを繰り返していたら、
「ちょ・・・ もー、いいっ!」
とメグが慌てたようにして、急にあたしのことを制してきた。
「え・・・? なんで?」
せっかく、メグの気持ち良くなるところ発見したのに・・・・・
メグは呼吸を整えながら、
「なんでも」
とあたしのおでこを押し返す。
「やだ! まだ舐めるっ!」
「もーいいって!」
「やだっ!!」
いつもいつもメグに翻弄されっぱなしだけど・・・
メグのこんな姿見たの初めてだし、もうちょっとメグを気持ち良くさせてあげたいし・・・・・
・・・・・っていうか。
なんか、いつもオレ様なメグの主導権握れたみたいで・・・
楽し――――――ッ!!
「ッ! マ、マジでやめろってっ!」
本気でアセッてるメグ。
そんなメグの様子が楽しくて、いつまでもメグの胸に吸い付いていたら、
「やめろっつのっ!」
「ひゃっ!?」
急に両腕を取られた。
「メ、メグ・・・?」
驚いてメグを見上げた。 メグの顔がちょっと赤くなって、眉間にしわが寄っている。
「もしかして・・・ 怒ったの?」
あたしがしつこくやりすぎたから・・・
と心配したらメグは、
「・・・怒ってねーけど・・・ これ以上したら、ヤバイ」
と微かに目を伏せた。
「え?」
「・・・もっとスゴイ事させたくなる」
「え・・・ もっとスゴイ事って・・・?」
も、もしか、して・・・・?
とあたしがそのスゴイ事を想像しかけたら、
「まぁ、それはそのうちしてもらうってことで・・・」
「え・・・ きゃっ!?」
それを想像する直前にメグが体勢を入れ替えてきた。
「十分楽しませてもらったし、そろそろホントにスティールさせてもらおうかな」
さっきまでの表情と打って変わって、もういつもと同じ余裕顔のメグがあたしを見下ろす。
「え・・・? ちょ、ちょっと待って?」
急に立場が逆転して、途端に焦りはじめるあたし。
そんなあたしに構わず、メグが素早い動きであたしから服を剥ぎ取る。
「や、やだっ! 待ってってばっ!!」
メグは、あたしの抵抗なんか軽くかわして、
「お前だって、オレがやめろっつったときやめなかった」
「だ、だって・・・ あんっ!」
メグがあたしの胸に唇を寄せる。 そして、あの勝者の目線をあたしに向けて、
「だから、オレもやめない。 同じことしてやる」
とソフトに笑う。
「同じことって・・・ や・・・ いやんっ! あっ!」
メグが音を立ててあたしの胸を口にする。
ううん、胸だけじゃなくて・・・ あたしの全身にメグが唇を這わせる。
「や、やだぁ・・・ あ・・・ あぁんっ!」
すぐにあたしの身体から、力が抜ける。
身体も心も、砂糖菓子みたいにメグの舌で溶かされてしまう・・・
「・・・やっぱり。 やだって言ってるときの方が感じてるんだよな。お前は」
「な、何言ってんのっ!? エ・・・ あんっ」
あたしを見下ろす、その余裕たっぷりな笑顔が悔しくて・・・
「や、やだぁ・・・ んっ」
文句を言ってやりたいのに、言葉が出せなくて・・・
「や・・・ あ、はぁ・・・ッ!」
言葉を出すどころか、呼吸すら苦しくて・・・・・
「あ、あぁんっ! メグ・・・っ!」
結局メグに翻弄されちゃってるあたし・・・

やっぱり、メグの方が何枚も上手だ・・・・・



「あたし・・・ 一生メグには勝てない気がする」
「ん?」
「今日だってさ、絶対あたしが主導権握ってやろうって思ってたのに・・・ 結局はメグが・・・っ! だし!」
メグはちょっとだけ笑いながら、
「んなことねーよ。 お前もケッコー主導権握ってたよ?」
「ホント〜〜〜?」
「ホントだよ。 ケッコー面白かったし」
だから、その余裕顔で言われても説得力ないんだって・・・・・・
しかも、面白いってなによ? 面白いって・・・・
こっちは少しでもメグが気持ちよくなるようにって、一生懸命・・・
・・・って。
「・・・そう言えばさ、メグって右の胸の方が感じるよね?」
「・・・は?」
「んっ、とか、はぁ・・・なんて、カワイイ声出してたよ?」
あたしがさっきのことを思い出して何気にそう言ったら、
「カワ・・・っ!?」
メグが見る見る間に顔を赤くした。「・・・・・そんな声、出してねーだろ」
「え? 出してたよ?」
「出してねーって!」
メグがムキになって否定してくる。
「目、潤んでたし」
「潤んでねぇっ!」
やっぱり顔を赤くして否定するメグ。
メグがこんなにムキになってくるなんて珍しくて・・・ かわいいっ!!
そんなメグを見ていたら、なんだかまたイタズラ心が湧いてきた。
「ホントだよ! なんなら試してみる?」
「はっ!? おいっ!!」
メグが止める前に、布団の中に潜りこむ。
「や、やめろって! ・・・つか、くすぐったいっつーのっ!!」
「ウソ! ホントは気持ちいいくせにっ!!」
「やめ・・・ッ!!」
そうやってメグの身体に触ろうとしたら、
「うわっ!?」
「・・・調子に乗ってんじゃねーぞ?」
あっという間に身体を翻された。 そのままメグがあたしに馬乗りになる。
「メ、メグ・・・?」
「お返しに、オレもお前が感じるトコ教えてやるよ」
メグが勝者の顔・・・を通り越して、意地悪に微笑む。
「か、感・・・ッ!?」
「ついでに、どんな声出してるのかも」
え・・・ えぇ―――っ!?
「や、やだっ! メグ、ごめ・・・」
「今さら謝ったって、おせーよ」
「だ、だって・・・ あ、いやんっ」
慌ててメグの下から抜け出そうとしたけど、すごい力で押さえ込まれてとても敵わなかった。
「・・・こことか」
「どっ、どこ触っ・・・・・ あっ、やんっ!」
「あと〜・・・ ここも?」
「バカバカッ! やめて・・・って・・・ば・・・っ!あんっ! ぁはっ!」
あたしの身体に触れるメグの指先や唇に・・・ あっという間に頭が真っ白になる。
「あ・・・ や・・・っ メ、グ・・・ んっ!」

・・・・・また、あっという間にスティールされた・・・



―――やっぱり、あたしが主導権握るなんて・・・

一生無理なのかなぁ・・・




「・・・やっぱバスケでもなんでも、ディフェンスよりオフェンスの方がいいよな」





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