チェリッシュxxx 第4章

E ストロベリーSEX


結衣がシャワーを浴びている間、オレは気を落ち着けようと、意味もなく部屋の中を歩き回った。
こんな急な展開、予想外だった。
きっと結衣を抱くときは、オレの方からイヤがる結衣を、やっぱり半ば強引に組み伏せて・・・なんてところを想像していたから。
それが、結衣から・・・ しかも、麻美の所に行くなんて、親に対する根回しまで自分でしてたぞ?
どーなっちゃってんだよ?
オレがオドオドしながらシャツを渡したときも、
「ありがとう」
なんてサラッと言っちゃって・・・
なんで、ヤりまくりだったオレがオドオドしてて、処女のはずの結衣があんな堂々としてんだよ?
ワケ分かんね―――っ!!
「陸・・・? 何やってるの?」
オレがベッドの上で、枕相手に悶えていたら、結衣がオレの部屋のドアを半分だけ開けて顔を覗かせた。
「・・・イヤ、別に・・・なんもしてねーよ」
慌てて枕を放り投げる。結衣は、そう、と言って、ベッドのオレの隣に腰掛けてきた。
オレが貸したシャツと短パン姿の結衣。
えーと・・・? これから、どうすれば・・・?
オレが戸惑っていると、
「・・・本当は、明日が、・・・誕生日、なんだけど・・・。謹慎中で会えないと思ったから・・・」
「う、うん」
「そ、それで、確認したいんだけどっ!」
結衣が少し険しい顔をしてオレを見上げる。「陸・・・ あたしと付き合うようになってから、他の誰とも・・・、エ、エッチしてないよね!?」
「してないよ」
修行僧並みにな。
「ホントだよね?」
「ホントだよ」
結衣はまだ何か言いたそうにしている。
「もしかして、藤沢の女とヤッたって思ってる?」
結衣は藤沢が誰だか一瞬分からなかったようだったけど、すぐに思いついたみたいで黙って肯いた。
誤魔化しても無駄だし意味がなかったから、正直に話した。
「それ、結衣と付き合う前の話。ってか、向こうから誘ってきたから男がいるなんて知らなかったし・・・。大体、どれが藤沢の女だったのか・・・」
最後の一言は余計だったみたいだ。結衣に頭を殴られた。
「もう、絶対しないから。本当に! 約束するよ。神に誓ってもいい」
今日は感謝したり、誓ったり、忙しい一日だ。
俄か信者でも受け入れてくれんのかな?
結衣は気を取り直すように座り直すと、
「・・・陸は、たくさんの女の子と、その・・・してきたかも知れないけど、・・・あ、あたしは、陸が、初めてだからっ」
「うん」
結衣がオレを見上げる。
「だから・・・ 分かんないコトばっかりだから・・・ お、教えてくれる?」
心臓が縮こまったようにギュッと疼く。
ああ・・・ もう、そのセリフだけで・・・ 頭イカレてしまいそう。
オレは、今すぐ結衣を押し倒したい衝動を必死に押さえながら、そっと肩を抱いて結衣に囁いた。
「結衣・・・」
「ちょっと、待って!」
と結衣がオレの口に手を当てる。
・・・え? このタイミングで、待って? そりゃ、ないだろ・・・?
「待って。あたしから言うから・・・」
結衣がまっすぐオレの顔を見て、「あたし、陸のコトが、好き。大好きだよ」
ゴメン。もうダメだ!
オレは結衣に強く唇を合わせた。結衣がオレの首に腕を回してくる。
そんなことも初めてで、またオレの脳の温度が上昇する。
唇を割って舌を入れたら、たどたどしく結衣もそれに応えてくれた。
ああ、もうコレ、夢じゃねーよな? なんか、信じらんね・・・
オレは結衣の肩を支えながら、そっとベッドに横たえた。
いったん唇を離し、
「結衣・・・好きだ。好き・・・ 愛してる」
結衣を見つめる。
「あたしも・・・」
その先は声にならず、スキ、と唇だけが動いた。
まぶたに、頬に、鼻の頭にキスをする。そのまま唇を顎から首筋に移した。
「・・・んッ」
結衣から吐息がもれる。唇を耳元に寄せて、
「好きだ」
と溜息も一緒に流し込んだら、また結衣の身体が震えた。
かわいい結衣。オレの結衣。 ―――ホントにいいんだよね?
シャツを脱がそうとして、
―――なんでTシャツなんか貸したんだ、オレ・・・ 前ボタンのやつにすりゃ良かった・・・
と後悔していたら、結衣もシャツを脱がせるのに協力してくれた。
ピンク色の、小さなリボンがついたブラジャーだった。
本当は今日、4階の男便で見たはずなんだけど、オレは全く覚えていなかった。
結衣は、やっぱりちょっと恥ずかしそうに胸の前で手を交差させている。そんな仕草もかわいくて・・・ もう、どうしていいのか分からない。
「・・・ねぇ、これ濡れてて気持ち悪くないの?」
・・・焦るあまり変なコトを聞いてしまった。
「・・・だって・・・ してないと、恥ずかしかったから・・・」
「取るよ?」
結衣が肯き、オレに抱きつくようにしてちょっと背を浮かせた。その隙間に手を入れるオレ。
瞬間、手が止まる。
「―――・・・陸?」
「イヤ・・・」
オレはいったん差し入れた手を引っ込めた。「いつもだったら、この辺で、川北の乱入があるんだよな・・・」
結衣はちょっと吹き出して、
「ここ、学校じゃないよ?」
「だよな?」
ちょっと湿っているブラジャーを脱がせる。オレも慌てて自分のシャツを脱ぎ捨てた。
結衣の胸を見るのは、これで3回目。
すぐにそこに飛びつきたい衝動を押さえて、唇は鎖骨へ。
当たり前だけど、体育祭のときに付けたキスマークは消えていた。また付けてやる。
オレが胸の間辺りを強く吸い上げたら、
「・・・ンッ」
とまた小さく結衣の身体が震えた。そっと手の平で結衣の胸を包み込む。
「あ、ンッ」
瞬く間に固くなる結衣の胸の先。ガマンできずに、そこに吸いつく。
「や、やんっ! ・・・あぁ、ンッ!?」
思わず出てしまった声に結衣が驚き、慌てて自分で口を押さえた。
「・・・いいよ、大丈夫だよ。声出しても。・・・てか、出して? 結衣の声、もっと聞きたい」
再びそれを口に含み、舌先でくすぐるように何度も舐め上げた。
「ンッ!」
まだ結衣は口を押さえている。
オレはその手を引きはがすと、そのままオレの首に回させた。
「やっ、あっ・・・はんっ・・・ぁんッ」
胸の先を交互に舐めながら、脇腹や腰の辺りを何度も撫でる。
ちょっとだけ唇を離して、
「・・・短パン、脱がすよ?」
と囁いたけど、結衣には聞こえてないみたいだった。了承を得ずに、短パンを脱がす。
ショーツもブラジャーと同じ、ピンクの小さいリボンがついたものだった。
また激しい眩暈に襲われる。
ダメだ、すぐに触っちゃ。結衣がビックリする。
オレは胸の先を咥えたまま腰の辺りを何度も撫でて、様子を見ながらその手を太腿の方に滑らせた。
「はぁ・・・ う、ん・・・ あんっ」
・・・いいかな? そろそろ触っても・・・
ショーツの上からそっとそこに触れたら、結衣はもう濡れていた。
それだけで、いきなり心拍数が上がる。
そのままゆっくりそこを撫でる。
「あ、はっ、はぁっ、あっ、ン」
結衣の吐息が浅く短いものに変わる。
イヤがって、ないよな? 
今度はショーツの上から入り口あたりに、ちょっとだけ指を立ててみる。結衣の身体がはねて、短い悲鳴を上げた。
ああ、もう、脱がせるぞっ!?
ショーツに手をかけ、太腿のあたりまで下ろす。胸から顔が離せないから、その先まで手が届かない。足にかけて一気に引き下ろした。
眩しすぎる、結衣の身体。ホントに眩暈起こしそうなんだけど―――
オレが結衣の身体を舐めるように眺めていたら、結衣と目が合った。急に後ろめたい気分になり、慌てて結衣に口付ける。
口付けながら、オレも下着ごと一気に短パンを脱ぎ捨てる。
結衣の膝を割って、間に自分の足を入れようとしたら、結衣が膝に力を入れている。
「・・・結衣?」
結衣は固く目を閉じて、オレの首に回した腕にも力を込めていた。
「結衣? ・・・力抜いて?」
結衣は肯いた。・・・けれど、まだ膝から力が抜けない。
オレはまた胸の先を舐めながら、腰から太腿にかけて何度も撫でた。
「・・・ンッ あ、はぁ・・・」
徐々にだけど、結衣の膝から力が抜けていく。間に足を入れるのに成功した。
手を太腿の内側に滑り込ませる。そのまま下肢の付け根に移動させる。
「ンッ!? やんッ!」
ほんのちょっと触っただけなのに、結衣は背中を浮かせるようにして仰け反った。
え? ダメなのか? だって、まだ殆ど触ってないだろ?
でも、イヤがっているようには見えないから、もう一度トライしてみる。今度はさっきより少し長めに触ってみる。
「ああっ! ―――ん、あんっ!」
やっぱり・・・ 気持ちいんだよな?
そう思ったら嬉しくなってきた。
オレは胸を攻めていた唇をヘソのあたりに移動させ、そこをくすぐるように舐めた。
結衣がまたかわいい声を上げる。
そのまま唇を下腹部に移動させようとしたら、
「な、何するのっ!?」
と結衣がちょっとだけ首を起こした。
「何って―――・・・」
口でしようとしたんだけど・・・ダメ?
「へ、変なコト、しないでよねっ!?」
変なことじゃないだろ? 女はみんな喜ぶぞ、コレ。
「・・・結衣さ、さっき、分かんないコトは教えてくれって言ったよね?」
「そ、そうだけど・・・」
「じゃ、教えてあげる♪」
と結衣を見つめて微笑んだら、結衣は困った顔をして・・・今にも泣き出しそうだ。
「―――・・・分かった。じゃ、今日はコレしない」
次やるから。
「うん・・・ あ、あんっ」
口で出来ない分、指を這わせた。そっと前後に擦ってみる。
「やぁ、はっ、はんっ」
結衣は切なげに眉を寄せて、目を閉じたままユラユラと頭を振っている。
指を手前の方に移動させ、硬くなっているモノに触れる。
「やっ! ああんっ!!」
結衣があんまり大きな声を出すから、ビックリしてしまった。思わず指を離す。
「い、痛かった?」
「・・・ち、違うけど・・・」
オレはちょっとだけ眉を寄せる。
大丈夫だよな? だってここ・・・気持ちいいだろ?
様子を見ながらもう一度触ってみたら、
「いやんっ! あっ」
と、さっきほどじゃないけど、やっぱり結衣は身体をはねさせた。
オレはやっと気が付いた。
結衣は、感度がよすぎるみたいだった。
2度ほどそこを刺激しただけなのに、結衣はまた雫を溢れさせる。
ああっ・・・もう・・・挿れてもいいかな?
試しに指をそこに立ててみる。大丈夫そうだ。じゃ、もうちょっと・・・
「あっ!?」
「痛い?」
結衣はちょっと眉を寄せて、大丈夫、と言った。
ホントかな? 我慢してないか?
と思いつつ、さらに奥まで指を入れていく。・・・・・オレの中指が完全に入った。
結衣の中はすごく熱くて・・・ オレの指に纏わりついてくる。
もう今すぐにでも繋がってしまいたい衝動に駆られる。
でも、やっぱり結衣は眉を寄せたままだ。
「痛いんでしょ?」
「・・・ん、大丈夫っ」
少しずつ入れた指を動かした。はじめはゆっくり少しだけ。
結衣を見たら、さっきよりは力が抜けているように ・・・見える? ・・・か?
さらにもう少し出し入れしてみる。・・・大丈夫そう。
「ンッ はぁ・・・」
そんなコトをしばらく繰り返していたら、結衣のそこから力が抜けた。
ああ、もう、ガマンの限界だ!
オレは結衣に中指を入れたまま、結衣がシャワーを浴びている間にベッドのヘッドボードに隠しておいたゴムを取り上げる。
片手だったから、慌てて口で封を切った。・・・装着完了!
中指を抜き去り、結衣の膝を持ち上げた。入り口あたりにオレのモノをあてる。
結衣がオレを見つめる。不安と恐怖の色を瞳に滲ませている。
オレは結衣に口付けて、
「・・・やっぱり、止める?」
と心にもないコトを言う。
もし、うんって言われたらどーすんだ? こんなとこから引き返せないぞ?
「・・・多分、大丈夫・・・」
オレは結衣に何度も口付けて、ゆっくり、ゆっくり挿れてみる。
やっぱり、指とは太さが違うからか、それとも結衣がまた緊張して力を入れているからか、多分そのどっちもだろうけど・・・
なかなか入らなかった。
「結衣? 力抜いて?」
「―――んっ!」
余計に力が入った・・・
「・・・じゃ、は〜って息吐いてみて?」
結衣が言われた通りに息を吐く。
ちょっと力が抜けた。「・・・いいよ。そのまま続けて?」
「は〜・・・ あ、あんっ! んんっ」
挿れながら、胸の先を摘む。
「・・・うん、いいよ。入ってるよ?」
少しずつ少しずつ・・・ 結衣に痛みを感じさせないように・・・
―――・・・・・
は、はいった―――ッ!!
「・・・全部、入ったよ?」
結衣は眉を寄せたまま、
「・・・ホント?」
「動くね?」
オレは、これ以上ないくらいゆっくりとした動きからはじめる。
ヤバイ・・・
結衣の中は、すごくあったかくて、オレにぴったりフィットしてきて、で適度に締めつけてきて・・・もう、これ以上ないくらいのパラダイス!!
ちょっと動いたら、もっと早く動かしたくなってきた。
でも、結衣が・・・
オレは自分の欲望を必死に押さえて、殊更ゆっくり腰を振った。
結衣は眉を寄せて、必死に耐えているように見える。
やっぱり痛いのかな?
でも、ゴメン。もうこれ以上ゆっくりなんて出来ないよ。
それでなくても、うっかりしたら走り出しそうなのに・・・
オレも久しぶりで、ちょっとホントに・・・ ヤバイな。
なんか、もう・・・ 果ててしまいそう。―――って、早過ぎるだろっ!?
―――ああ、でも・・・
「・・・ゴメン、結衣。オレもう、ダメだ」
「―――え・・・?」
「は、早く動かしても、いい?」
オレは結衣の返事も聞かずに腰を動かした。
「―――・・・ッ!!」
結衣が苦しそうに眉間にしわを寄せる。
ゴメン、ゴメン、ゴメン―――・・・!
でも、大好きだよ! 結衣―――・・・ 
―――ああ、イキそう・・・!
「―――・・・んっ!!」
オレは結衣を潰さないように肘を立てて、結衣に覆いかぶさった。息が乱れる。
「―――陸? 大丈夫?」
「・・・ゴメン」
「? なんで?」
だって、1人でイッちゃった・・・
謝るオレを不思議そうに見つめる結衣に、何度もキスをする。
久しぶりだったんで油断してたけど、次はもうちょっと長く繋がってよ。
オレは、1人勝手に2回戦もやってやろうと決めてかかる。
まだ繋がったまま余韻を楽しみたかったんだけど、
「・・・だ、出しても・・・いい?」
と結衣が辛そうに言うから、諦めて引き抜いた。ホッとしたように溜息をつく結衣。
「痛かった?」
「・・・うん。でも、大丈夫・・・」
結衣のおでこや頬に何度もキスを落とす。
オレの肩の付け根あたりに結衣の頭を乗せてやる。結衣を乗せている腕は、そのまま結衣の背中へ添える。指先で結衣の背中を撫でていたら・・・腹が鳴った。
そう言えば、今日はまだ昼飯を食っていなかった。


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