雪の降る、寒い夜のことでした。
千葉県のとある場所に、マッチ売りの少年がいました。






陸企画 「マッチ売りの少年」
「なんでオレが・・・・・」



「マッチはいりませんか〜〜〜・・・って、今どきマッチなんか使うヤツいねーよなぁ」

当然ですが、マッチは全く売れませんでした。
本当はこんなことさっさとやめてしまいたかったのですが、



諸事情により、そうもいきませんでした。

「あ〜〜〜、マジでさみ〜・・・・・・ そだ!」

少年はあまりの寒さに、暖をとろうとマッチを1本すりました。
すると・・・・・




「ぅおうっ!?」

不思議なことに、マッチの炎の中に少年好みの女の子が現れました。
しかも・・・・・



「あ・・・ あっためてくれ―――っ!!」

少年がコーフンしてそう叫んだら、勢いで炎が消え、女の子も一緒に消えてしまいました。

「な、なんだったんだ? 今のは・・・」

あまりの寒さに幻覚でも見たのか?・・・と、少年は首を捻りながら、もう1本マッチをすってみました。



また炎の中に女の子が現れました。



女の子が頬を染めました。

「そりゃ、もちろんキミで―――ッ!! ・・・って、あぁっ!?」

無情にも、またそこでマッチが消えてしまいました。
でも、少年は考えました。

「雪山で遭難したカップルが、肌を合わせて暖をとったっていう話もあるし・・・ あの子はオレを助けてくれようとして現れたのかも・・・♪」

楽しい妄想を胸に、ソッコーで次のマッチをすると、



女の子が、着ていたコートを脱いで現れました。

「や、やっぱり―――ッ!!」

そして次のマッチではマフラーを、さらにその次のマッチではセーターを、さらにさらにその次のマッチではスカートも脱いでくれました。

マッチをするごとに1枚ずつ服を脱いでくれる女の子。



コーフンする少年。



・・・冬はたくさん着込んでいるので、少年が望む格好になるまで、たくさんのマッチをすらなければなりませんでした。
少年の足元には、マッチの燃えカスが山になっていきました。
でも、少年の努力(?)のかいあって・・・・・













やっとここまでたどりつきました。



そして、マッチも残り1本となってしまいました。
寒さとコーフンで、少年の手が震えます。

「や、やっとここまで来たんだ。 ゼッテーしくじれねぇ・・・」

少年が震える指先で、そっと最後のマッチをすったときでした。

ヒュッ!

と風が走ったかと思うと、つけたばかりのマッチの炎が消えてしまいました。

「な、なに―――ッ!?」



「テ、テメ―――ッ!! 何しやがるッ!?」

「こんなところで火なんかつけるな。 危ない。 ・・・・・と言うか、お前は間違っている!」

「はぁっ!?」

「マッチ売りの少女の話をパロったつもりかもしれないが、あれは大晦日の話だ」

「え・・・?」

「つまり、お前のやったことはクリスマス企画になってない!!」

「ま、マジで――――――ッ!?」



う、うそだろ・・・?

今は連載もないし、最近キャラ投票でも人気ないし(今月なんか千秋より下だし・・・)、この企画で挽回しようと思ってたのに・・・・・



落ち込みうな垂れる少年。
その少年に降り積もる雪。

・・・・・そのまま静かにクリスマスが終わろうとしたときでした。



またあの女の子が現れました。
今度は、炎の中ではなく、現実に少年の前に女の子が立っています。

「・・・え?」

「寒いんでしょ? ・・・あっためてあげる」

「ま・・・ マジで―――!?」


こうして少年は、無事暖かいクリスマスを過ごすことができました。







「・・・・・陸ったら遅いわねぇ・・・ 何やってんのかしらっ!? (by今野律子41歳バツイチ)」



おしまい





「や〜。 我ながらいい出来だ!」
メグ 「まぁ、ベタな感じがしなくもないけど・・・ 母親と五十嵐に助けられたオチだな」
「呼んでねーっつーのに・・・ しゃしゃって来やがって、あいつら」
ヤジマ 「マッチ売りの少女ってクリスマスの話じゃないんだ?」
メグ 「大晦日だよ」
ヤジマ 「だって、マッチの中にツリーとかチキンの丸焼きとか出てくんじゃん?」
メグ 「そーだけど、大晦日の話なんだよ」
「っつーわけで、次に何か企画モノやるときは、オレはナシな。 代わりにカスタネットの千秋を呼んでくれ。それかCubeの加納」
ヤジマ 「つーか、キャラ全員でジャンケンした方がよくね?」
メグ 「それより、管理人にはもっと早めに計画を立ててもらわないとダメだ。 日付がなさ過ぎる!」
「そんな中で、オレは良くやった! マジで!!」
メグ 「んじゃ、オレ帰るな。 まだ京都なんだよ(12/15現在)」
ヤジマ 「え? まだ5章やってんの? お前らが早く帰ってこないと、オレが出る6章の準備が始められねーだろ?」
メグ 「んなこと知らねーよ! 管理人に言ってくれ。 じゃーな」
「じゃ、オレも病院戻るわ。 しかし、疲れた〜・・・」
ヤジマ 「オレも帰ろ」
メグ 「あ。そうだ。 コレが好評だったらバレンタインのときにもなんかやるから、覚悟しとけって管理人が言ってたぞ?」

ヤジマ ――――――!?



オチはないけど・・・・・ おわりっ!
Drop inの目次ページに戻る